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noguchiizumi

Author:noguchiizumi
野口泉
オイリュトミスト
武蔵野美術大学映像学科卒。
2002年より舞踏家笠井叡に師事、オイリュトミーを学ぶ。オイリュトミーシューレ天使館第三期及び舞台活動専門クラスを経て、愛知万博「UZUME」(2005)「高橋悠治演奏「フーガの技法とオイリュトミー」(2008、2010)、「ハヤサスラヒメ」(2012)、「蝶たちのコロナ」(2013、2014)、「毒と劔」(2015) など様々な公演に出演。放射能からいのちを守る山梨ネットワークいのち・むすびばとの共同公演「アシタノクニ」や、「きつねおくさまの!ごけっこん」(2014)、シュタイナー農法研究会(「種まきカレンダーを読み解く」)などを開催。オイリュトミーに関わるイベントを企画する「レムニスカート」を主宰。

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神戸電子音響音楽祭2013へ行きました

 3月23日(土)から24日(日)にかけて
「神戸電子音響音楽祭2013」に行ってきました。

 この催しはCAP CLUB Q2という神戸ポートターミナルの一角にあるスペースで行われました。
神戸ポートターミナルとはまだ航空旅客機などなかった1920年代に建てられたものであり、
建物自体が巨大客船が接岸する埠頭です。
当時は文字通り日本の玄関口であったであろう場所なのだ。

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 豪華客船や巨大フェリーが停泊していればさぞかし活気づくのだろうが、
船が接岸していないこの空間には、巨大なクジラの化石の中のような
がらんとしたノスタルジックな風景が広がる。
古の神戸開港時代の風を感じるようで、ここに佇めたことは貴重な体験でした。

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 そんな現在と過去の交錯する、海上なのか地上なのかも曖昧な、
まさに突堤、という場所でくり広がられた電子音響の夕べ。

会場に着くなり目に飛び込む20数個のスピーカー。

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 この催しはアクースモニウムという音響装置で行われた。
アクースモニウムとは複数のスピーカーから出る音を演奏者(作曲者も兼ねることが多い)が意図的に操作し、自分の作品世界により適した音響空間を実現する装置である。

 緻密な計算のもとに設置されたであろうスピーカー群がこれから展開されるサウンドを予感させ、いやがおうにも期待感が高まります。

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印象的だったのは上原和夫さんの
意図のないありのままの音に興味をひかれ、できる限り元素材のもつフォルムを生かしたという作品群。

普段聞き慣れていたと思われる環境音、自然や夕暮れの風景の音が全く新鮮に響いた。

自分の耳が普段無視してしまっている微細な自然の変化、日々の空気の変化が、風景として広がる。

このような包括的な体験は、ふつう触覚や視覚、嗅覚を伴う全身的体験であるが、それが聴覚のみにより再現されるのはやはり、いいスピーカーがたくさんあるせいなのだろうか。タルコフスキー映画の中の風景が、視覚だけでなく五感にうったえかけてくるのに似ている。
元素材のもつフォルムを生かしたと形であるとはいえ、作曲者の素材の選び取りや、多次元立体音響装置という非常に意図的な構造を通して「自然」により近づく。
普段自分はいったい何を聴いているのだろう、と思わずにいられない。おそらく生活に必要な音だけを選り分けて聴いているのだろう。もったいないことだ。
このような作品に出会ったとき、自分の鈍麻した感覚に気づかされる。
アクースモニウム演奏は、立体音響を楽しませてくれるとともに、音響体感によって世界を認識し直すきっかけにもなる。
この催しは23日の夕暮れから翌24日の昼まで続きました。前年ながら見逃したプログラムもありましたが、
年配の先生方から、20代の若者たち、そして立体音響を文句なしに楽しませてくれる作曲者、演奏者が目白押し
、次の演奏もアクースモニウムで聴きたいと思わせる、それぞれに個性的な曲がたくさんの興奮の一夜でした。
機械があればまた是非出かけたいと思います。

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ポートターミナル線をバックに黄金にかがやくじゃがいも

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午後の光のなかで神聖な空気がただよう台所

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会場で供されたセネガル料理のヤッサです



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